2026-09-02 · 7 min
ステッカーの来図カスタムで IP を守る:NDA・型の帰属・図稿の守秘という 3 つの防波堤
来図カスタムの本当の懸念は価格ではなく、図稿と型の安全です。商社は守秘を口では約束しますが、図稿はすでに何人もの手を経ています。本記事ではステッカーカスタムの IP 保護を解説します。NDA に明記すべき事項、型の所有権、工場側の図稿管理、そして発注前に書面にすべき 3 つのポイント。

来図カスタムを依頼するお客様が最も懸念するのは、多くの場合「高いか安いか」ではなく、図稿や型が漏れるかどうかです。ステッカーに印刷される柄はお客様のブランドそのものだからです。一度漏れれば、他者が先に登録し、量産し、チャネルを奪う恐れがあります。本記事でステッカーカスタムの IP 保護を整理します。
1. なぜ来図ステッカーは図稿漏えいに特に弱いか
- 図稿そのものが製品:ステッカーに描かれる IP キャラやブランド要素はそのまま見えるため、汎用工業部品より模倣されやすい
- 商社を介すれば手が増える:図稿はお客様から商社、さらに実工場へと渡り、手間が一つ増えるごとにリスクが一つ増える
- 流出のダメージが早い:他者が図稿を手にすれば色を変えるだけで先に出願でき、気づいた頃には手遅れ
2. NDA は書類上の儀式ではない:明記すべき 3 つの事項
- 守秘範囲:図稿だけでなく、型および工程パラメータ(圧力・温度・抜き型構造)も含める
- 守秘期間:2 年以上、またはプロジェクト終了後も一定年数有効とすることを推奨
- 違約の救済:賠償基準と紛争の管轄を明記。救済条項のない NDA は署名していないも同然
3. 型の帰属は型代と表裏一体の問題
型の帰属は型代の記事で扱いましたが、ここでは IP との関係のみ強調します。工場が型代無料で所有権を握る場合、その抜き型で他社向けに類似デザインを作れるため、差別化が守られません。独占デザインのカスタムでは、必ず「お客様が型代を負担し、型の所有権はお客様」という形を選んでください。これが最も具体的な IP 保護です。
4. 工場側の図稿管理の実務
- 暗号化保管と階層アクセス:図稿は管理下のフォルダにのみ存在し、プロジェクトごとに権限付与。誰が閲覧・ダウンロードしたか記録を残す
- サンプル工程と量産の分離:サンプル作成と量産を同一の開放エリアにしないことで、無関係な作業員の接触を減らす
- 退職時の権限回収:従業員退職当日に図稿およびシステム権限を閉鎖し、持ち出しを防止
5. Yikang(イーカン)の IP 保護の取り組み
- NDA 対応可能:守秘範囲は図稿・型・工程パラメータを含み、期間と救済条項はお客様の要望に合わせて明記
- お客様負担の型代:型の所有権はお客様に帰属し、持ち出しや指定工場への移管が可能
- 図稿アクセスは階層管理され退職時に回収。サンプルと量産エリアは分離
- 抜き型を 3 年間無料保管、期間内のリピートは型代不要
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