2026-09-02 · 6 min
ステッカー輸出の貿易条件の選び方:FOB・CIF・EXW の費用とリスクの分界
見積書の FOB・CIF・EXW は飾りではありません。誰が運賃を払い、誰がリスクを負い、物権がどこで移転するかを決めます。条件を誤ると、無駄に高い運賃を払うか、海上で紛失しても補償が得られません。ステッカー注文を例に、3 条件の費用とリスクの分界と、バイヤー別の選び方を解説します。

多くのバイヤーは単価だけを見て貿易条件を無視します。その結果、フォワーダー料がステッカー代を上回ったり、埠頭で紛失した商品の責任の押し付け合いになります。貿易条件とは本質的に費用とリスクの分界点です。本記事ではステッカー注文を例に明確にします。
1. 各条件が何を分界するか
- EXW(工場渡し):工場が自社構内に荷物を準備し、以降の運賃・保険・リスクはすべてバイヤー。最も安い工場渡し価格
- FOB(本船渡し):工場が積地港まで届けて船積み。荷物が船側を越えた時点でリスクはバイヤーへ、海運費はバイヤー負担
- CIF(運賃保険込):工場が仕向け港までの運賃と保険を負担。目的港到着まではリスクは工場側
2. 費用とリスクの分界
一言で覚えると、リスクは「荷物をどこで引き渡すか」、費用は「その区間の運賃を誰が払うか」で分界します。EXW は工場の戸口からすべてバイヤー、FOB は積地港から海上リスクがバイヤー、CIF は工場が目的港まで負います。そのため同じステッカーでも工場渡し単価は EXW が最安、次いで FOB、CIF が最高となります。ただし総額は一定ではなく、CIF は運賃保険を込みにしているためです。
3. バイヤー別の選び方
- 指定フォワーダーがあるバイヤー:FOB を選び、自社フォワーダーで運賃と船積みを管理
- 輸入能力のないバイヤー:CIF を選び、工場が港まで一貫対応で手間不要
- 中国に調達拠点があるバイヤー:EXW を選び、自引きが最安だが物流はすべて自社手配
- 小口トライアル:EXW または FOB が可。CIF の書類・最低輸量要件は小口に不向き
4. 見積もりで最も陥りやすい罠
- 条件と単価の不一致:FOB 価格を提示しながら EXW で計算すると、バイヤーは港で多額の追加運賃に気づく
- 港名不備:FOB の後には積地港を明記。さもなくば費用境界が曖昧に
- 保険の穴:CIF の既定カバーは多くの場合 110% のみ。高額品は追加要
- 混載の最低量:海上混載には最低課金容積があり、小口はその最低で計算され単価が上がる
Yikang(イーカン)の貿易条件対応
- EXW・FOB は深センまたは広州港、CIF は世界の主要仕向け港に対応
- バイヤー指定フォワーダーに対応、または提携フォワーダーを紹介
- 輸出通関・原産地証明・船荷証券は条件に応じ担当側が発行
- 見積書に条件と積地港を明記し、港での追加費用トラブルを回避
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